古墳群上空に気球やVR活用 観光客誘致に大阪府・市との連携強調

第270回 12月24日

堺市長
永藤 英機 ながふじ ひでき
「歴史の町 堺の未来への挑戦」


 前市長の辞職を受けて行われた2019年6月の堺市長選挙で当選した、永藤英機市長が、堺市の将来ビジョンを語った。
 永藤市長は、古墳時代から栄え、中世に最盛期を迎えた堺の歴史をひも解き、「受け継いできた歴史や遺産にストーリーを持たせて、面でつなげていくことが重要」と強調。7月に世界文化遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」については、「地域の宝として守ってきたものを、人類の宝として引き継いでいく」とした上で、古墳を俯瞰する気球を飛ばし、VR(バーチャル・リアリティ)を活用して内部を再現するなど観光に生かすアイデアを披露した。
 また、2025年の大阪・関西万博の会場となる大阪市の夢洲と、関西空港と堺の港を船で結び、大阪を訪れたインバウンド客を堺市内にも呼び込む構想も示し、「大阪府・市と連携して、堺市も大阪の発展に貢献したい」と抱負を語った。
 質疑応答では、「大阪都構想」への対応を問われ、「議論の行方を注視するが、4年の任期中は堺市では議論しない」と改めて静観する姿勢を示した。(木原 善隆)

ゲスト略歴=1976年兵庫県芦屋市生まれ。堺市南区の泉北ニュータウンで幼少期を過ごす。99年大阪府立大学経済学部卒、民間企業でシステムエンジニアとして勤務後、オートバイで47都道府県をめぐり、バックパッカーとして世界一周も。この経験を通じ、大阪と国内外の都市を比較、大阪の可能性と希望に自信を持つ。2011年、堺市堺区選挙区から大阪府議会議員に出馬し当選。15年、二期目の当選。2019年6月、前市長の辞職を受け堺市長選に出馬し当選。第22代堺市長に就任した。今年伴侶も得た。趣味は街歩き、料理、建築鑑賞。好きな言葉は「一期一会」、座右の銘は「初心忘るべからず」。