秋季会員交流会 オペラとトーク 声楽家の内藤里美さん、松本薫平さんが音楽界の窮状を訴える

 
 関西プレスクラブの秋季会員交流会が10月15日、大阪工業大学梅田キャンパスの常翔ホールであり、ゲストとして迎えたオペラ歌手の内藤里美さん(ソプラノ)と松本薫平さん(テノール)、ピアニストの小柳るみさんが、「関西の未来をみつめて」をテーマにコンサートとトークを行った。3人は新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、公演の中止や延期が続く音楽界の窮状を説明。 「若手が音楽を諦めないで済むような助成・支援を行政にお願いしたい」と訴えた。また、公的支援がオンラインコンサートなど音楽や芸術のリモート化がほとんであることを指摘し、「本当の音楽は観客のみなさんの前でこうして舞台にたって歌うこと」と語った。


 松本さんは、「若い人たちの中には、生活が苦しくなり、音楽を諦めようとしている人がたくさんいる」とし、コロナ禍が落ち着き、公演を本格的に再開できるようになるまでの支援を求めた。内藤さんは「音楽には生きる勇気と希望、そして元気を与えるパワーがある」と訴えた。


 3人はトークを織り交ぜながら、オペラ「椿姫」の「乾杯の歌」など11曲を披露した。内藤さんと松本さんは、マスクを着用し、検温や手指の消毒といった動きを取り入れた「ソーシャルディスタンスバージョン」のオペラにも挑戦、コミカルな動きに客席から笑い声ももれた。
 会場はステージに近い4列の客席を空け、隣の座席と2席以上の間隔を設けるなど、新型コロナウイルスの感染予防を徹底した。会員ら約80人が聴いた。