ロングボトム英国大使が記者会見 ワクチン供給の公平性を強調


記者会見の模様をYouTubeにアップしました。

 今年3月に着任したジュリア・ロングボトム駐日英国大使が7月2日、関西プレスクラブで記者会見を行った。英国がすでに参加表明している2025年大阪・関西万博について同大使は「関西を起点に日本が世界を一つにまとめるチャンスになる」と述べ、万博を通じて日本が、気候変動問題や健康促進、技術開発など地球規模の課題解決をリードすることを期待した。
 また、同大使は英国外務省のコロナウイルス対策本部長を直前まで務めており、その経験も踏まえてワクチンや治療薬について、「各国が公平にアクセスできるよう対策を進めなくてはならない。すべての人々の安全が確保されない限り、一人の安全も確保できない」とし、ワクチン供給などでの国際連携の必要性を強調した。
 同大使は、英国の駐日大使としては初の女性。また、日本への赴任は3度目の知日派だ。関西プレスクラブでの会見は、駐日大使館公使(臨時代理大使)時代の2016年7月に次いで2度目となった。前回の会見は同年6月に行われた国民投票で英国のEU離脱が決定した直後で、関西の企業経営者らに、英国からの事業撤退など早計な対応をとらないよう呼びかけた。
 今回の会見も、新型コロナウイルスが世界を動揺させる中で行われた。同大使は冒頭、2030年まで今後10年間の英国の「グローバルビジョン」を説明、直面する課題として、気候変動、生物多様性、新型コロナウイルス感染症、サイバー犯罪、テロを挙げ、「日本はじめパートナー国とともに戦略的に解決に取り組む」とした。



ジュリア・ロングボトム氏
1986年英国外務省入省。90年に駐日英国大使館二等書記官(政治担当)として初めて日本に赴任した。その後、英国外務省香港部国籍・移民課長、駐オランダ英国大使館政治・EU担当一等書記官、駐ポーランド英国大使館貿易投資部長兼総領事、英国貿易投資省戦略・人事部長、英国外務省極東部(後に中国)部長を経て2012年、駐日英国大使館公使。16年英国外務省領事局長、20年同コロナウイルス対策本部長。家族は夫と2女、1男。