超小型衛星「ひろがり」打ち上げに向け大阪府大、室蘭工業大の学生らが会見 コロナ禍による困難の中で共同開発

 


 
記者会見の模様をYoutubeにアップしました。

 大阪府立大学と室蘭工業大学の学生たちが共同開発した超小型衛星「ひろがり」の打ち上げプロジェクトについての記者会見が1月29日、大阪市内の関西プレスクラブの会見場と室蘭市の会場を中継で結んで開かれた。
 「ひろがり」は縦横10センチ、高さ20センチで、宇宙空間で太陽光発電や地球との高効率データ通信の実証実験を行うために開発された。
 とくに、太陽光発電では、「ミウラ折り」という方法で折りたたんで内蔵している樹脂製パネル(12センチ四方)を広げる実験を行い、地球からコンパクトな形で運び、宇宙で大きく広げられる太陽光パネルの実用化につなげることを狙った。

室蘭市からリモートで記者会見した林夏澄さん(右)


 会見には、大阪府立大4年の仲瀬寛輝さん、同修士課程2年の青島猛弘さん、室蘭工業大修士課程2年の林夏澄さんらが出席した(いずれも会見当時の学年)。
 新型コロナウイルスは「ひろがり」の開発にも影響を及ぼした。緊急事態宣言の間、学生たちは学内に入ることができないため作業が滞り、開発スケジュールが極めてタイトになった。
 林さんは「状況のせいにするのではなく、与えられた状況の中でどうやり遂げるかを考えた。衛星の完成がゴールではなく、ミッションを果たしてこそゴール」と述べ、自らは修士を修了し大学を離れるが、それまでに後輩たちに衛星の運用をしっかりと指導することを誓った。

超小型衛星「ひろがり」。上部にテントのように開いた部分が「太陽光パネル」