登壇したのは左からデイビット・ローソン氏、ナンシー・ゴートン氏、エリザベス・コックス氏、マーガレット・ボーエン氏、猪岡メリッサ氏。
オーストラリアパビリオン、来館者300万人突破 没入体験で万博成功を牽引
オーストラリア大使館商務部と在大阪オーストラリア総領事館は10月22日、大阪・梅田のヒルトン大阪で、大阪・関西万博に出展したオーストラリアパビリオンおよび日豪ビジネス事情に関する活動報告会を開催した。
オーストラリアパビリオンは「Chasing the Sun ― 太陽の大地へ」をテーマに、自然・文化・技術を体感できる没入型展示空間を演出。併設されたカフェ「CAFE KOKO」では、オージービーフを使った料理やワニ肉、スイーツなどを提供し、ラミントンは24万個、ミートパイは20万個を売り上げた。コアラのマスコット「ココ(Koko)」も来場者に人気を博した。
ナンシー・ゴートン万博オーストラリア政府代表によると、来館者数の目標は全体来場者の10%だったが、実際には13%に達し、300万人以上が訪れた。「没入体験というワクワク感が広がり、大成功となった」と語った。
報告会では、エリザベス・コックス大使館公使(商務)が日豪の経済関係を、マーガレット・ボーエン駐大阪総領事がビジネス分野を紹介。さらに、ブリスベンのあるクイーンズランド州の駐日副代表の猪岡メリッサ氏とシドニーのあるニューサウスウェールズ州の駐日代表のデイビット・ローソン氏が、それぞれの地域の話題を説明した。
登壇者5名のうち、ローソン氏を除く4名が女性。自民党の高市早苗総裁が憲政史上初の女性首相に就任したことについて、ボーエン総領事は「政治のトップに女性が就いたことは喜ばしい」と述べつつ、世界経済フォーラム(WEF)による日本のジェンダーギャップ指数の低さを指摘。ただ、オーストラリアでは政治分野における男女比はほぼ半々だが、企業のCEO(最高経営責任者)は依然として男性が多数を占めており、ジェンダー平等の取り組みは道半ばであるとの認識を示した。