「ノーベル平和賞を核時代80年につなぐ」 第317回定例会 ゲスト・日本被団
協代表理事・田中聡司さん 2025年10月24日開催
関西プレスクラブは、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞
を受賞して1年を迎え、日本被団協代表理事の田中聡司さんをゲストに迎えた定例会
を開催した。田中さんは米ニューヨークの国連本部で開催された「核廃絶国際デー」
のハイレベル会合で「私たちは、人類が核兵器と共存できないことを、命ある限り訴
え続ける」と呼びかけた。1歳5カ月の時に広島の爆心地近くで家族とともに被爆
し、学生時代には被爆者であることによる差別を経験した。年を重ねるようになっ
て、自らの被爆体験を子供や若者に語るようになった。核兵器をめぐる緊張が高まる
今、定例会では「みなさんも、いつ被爆者になるかもしれないということを忘れない
でほしい」と語りかけた。