健全な危機意識と行動変容が重要

※講演の模様をYoutubeにアップしました※

第296回 2023年8月8日(火)
関西経済同友会代表幹事、三井住友銀行取締役副会長
角元 敬治かくもと けいじ 氏
「経済界の視点から考える大阪・関西」

 関西プレスクラブは8月8日、関西経済同友会代表幹事で三井住友銀行取締役副会長の角元敬治(かくもと・けいじ)氏をゲストに招き定例会を開いた。
テーマは「経済界の視点から考える大阪・関西」。最初に日本が直面する課題認識から説明した。経済的競争力、財政的健全性の低下やサスティナビリティ(持続可能性)をめぐる課題について「健全な危機意識を持ち、行動変容を起こすことが重要」と述べた。
本題の大阪・関西については多彩なデータを交えて論を展開した。1970年万博以降の関西の地盤沈下や企業の本社流出、人材流出の経過を説明。「大阪・関西にとってのチャンス」として2025年の大阪・関西万博の重要性を指摘する一方、大学・研究機関の集積や多様な文化、インバウンドの復活といったポテンシャルを挙げた。
キーワードは「多様性」「連携」として「大切なのは強みを見つめ直し、生かしていくことで日本の持続的な成長につなげていくこと」と締めくくった。(加藤 正文)