「僕たちは強い」さくらの戦士に感動

 昨年の9月20日に開幕したラグビーワールドカップ。44日間にわたり日本列島を一つにし、社会現象になった。
 その中でも人々の目を惹いたのは、ユニフォームの左胸に刻まれている「さくら」のエンブレム。「正々堂々と戦い、破れるときは美しく散れ」との思いが込められているという。
 大会開幕を1週間後に控えた9月13日と14日、日本代表チームとニュージーランド代表チームのウェルカムセレモニーに、第27代日本さくらの女王として参加をする機会をいただいた。

ニュージーランド代表選手のウェルカムセレモニーにて(東京都・増上寺)


 闘志を燃やしながらも、穏やかな表情を変えない両チームの代表選手を見て、「なみ大抵の人たちではないな」と圧倒された。中でも、日本代表のリーチ・マイケル主将がセレモニーの最後に「一つだけ証明したい、僕たちは強い」と、自信に満ちて語った姿が印象的だった。その言葉通り、日本は初のベスト8、「ONE TEAM」の強さを見せてくれた。
 「さくらの戦士」、ラグビー日本代表の活躍は世界を舞台にこれからも続くだろう。そして、同じ「さくら」を背負う私自身も、今年の東京五輪・パラリンピックや2025年大阪・関西万博の場で、日本の国花「さくら」の存在を示す助けができればと思う。(辰己 由貴)

片目を入れただるまを持ち、勝利を期すリーチ・マイケル主将

優勝祈願のだるまをはさんだ小池・東京都知事とリーチ・マイケル主将、左から2人目が辰己事務局員(2019年9月13日、東京都庁第一本庁舎南展望室)