シニア向けの多世代融合型eスポーツの普及を目指す「一般社団法人GeeSPORTS(ジースポーツ)協会」の設立発表会見が、国連の定める「国際高齢者の日」である10月1日、大阪市北区のグランフロント大阪で開かれた。代表理事には、元吉本興業会長の大﨑洋氏(73)が就任した。
理事の高橋潤氏は、協会名の「Gee」について、英語の驚嘆詞に加え、シニア世代の第二の黄金期を意味する「Golden Age」の思いを込めたと説明した。日本は65歳以上の高齢化率が実質的に世界最高水準にあり、「人とつながらない社会」が大きな課題となっていると指摘。「孤独や孤立は世界共通の課題。『義務』や『支援』ではなく、ゲームをきっかけに『楽しい』から始まる社会参加の形をつくりたい」と、協会設立の意義を語った。
大﨑氏は、吉本興業在籍時代から親交のあったゲーム関連企業の経営者からeスポーツ普及の構想を持ちかけられたことが参画のきっかけだったと紹介。「生成AIが人間の能力を超える時代に、私たち人間は何を残せるのか。みんなが笑顔で支え合える社会をつくれるのではないかと思った」と話した。
競技には、協会が開発したオリジナルゲームを採用。監督1人とプレーヤー3人による4人1組のチームで対戦し、操作はレバー1本とボタン2つのみというシンプルな設計となっている。シニア同士の交流に加え、若い世代との世代間交流の促進も狙う。
協会によると、昨年は大阪・関西万博会場で第1回全国大会を開催。設立発表会見後には、うめきたSHIPホールで第2回全国大会が開かれた。すでに自治体やシニア向け事業者などで導入が進んでおり、日本発のプロジェクトとして国内外への展開を目指している。