夏季会員交流会に120人 桜花昇ぼるさんの「真田幸村」に酔う

関西プレスクラブの2016年夏季会員交流会は83日、プレスクラブ会員や招待者計約120人が参加して、大阪市中央区の追手門学院中・高校「大手前ホール」で開かれた。ゲストは元OSK日本歌劇団のトップスター・桜花昇ぼる(おうか・のぼる)さん=写真=で、講談師「旭堂南桜(きょくどう・なんおう)」の名も持つ桜花さんが、ミュージカル講談「難波(なんば)戦記異聞 幸村の娘と小十郎」を演じた後、桜花さんも参加して立食での交流会に移り、参加者らの歓談が遅くまで続いた。
 会の冒頭、関西プレスクラブの杉山美邦・理事長(読売新聞大阪本社社長)が「それぞれのメディアが持つ発信機能がより輝きを増すような役割を、プレスクラブが果たしていきたい」と挨拶した。
 ミュージカル講談で、桜花さんが披露した演目は、豊臣家が滅亡する慶長201615)年の大坂夏の陣で、死を覚悟した真田幸村が、徳川家康の本陣突入を前に、愛娘の阿梅(おうめ)を落城寸前の大坂城から脱出させ、敵方の伊達政宗の武将・片倉小十郎重綱に託すストーリー。会場ホールの窓からは、ライトアップされた実際の大阪城天守閣を望むことができ、400年前の情景がよみがえる中で、桜花さんは、勇壮な幸村、可憐な阿梅、人情に厚い小十郎、真田十勇士の猿飛佐助らの活躍をセリフと舞で演じ分けた。
 とくに、舞台から観客席に下りて目の前で見せる幸村の剣さばきに、参加者らは息をのんでいた。演技の後には、毎日放送アナウンサーの古川圭子さんとのミニトークショーを行い、桜花さんは「真田家を守る幸村の心と、OSKへの思いが重なる」と、演じる時の心情を語った。

後半の交流会では、会場を貸与した法人賛助会員の追手門学院の川原俊明・理事長が乾杯の挨拶。参加者らは同会員のサントリーホールディングスの生ビールと宝ホールディングス提供の缶チューハイなどを交わしながら、交流を深めた。会員には桜花さんのファンも多く、早速、会場で一緒に記念撮影を行う姿も目立った。
 夏季交流会は例年、8月下旬の午後に開いていたが、今回から夏休み時期を避けて開催日を早めるとともに、開会時刻を午後6時とし、より多くの会員が参加できるようにした。
回以降もこの方針で開催する。