京都国立博物館が開館120周年記念して開催した特別展「国宝」(毎日新聞、NHK京都放送局など主催)を訪問するプレスツアーが2017年10月6日行われ、激しい雨にもかかわらず、46人が参加した。
同展覧会は、古代から近世まで国宝に指定されている美術工芸品の約4分の1にあたる約210点が集結する規模の大きさと、関西で「国宝展」が開かれるのは41年ぶりであることから、極めて注目度が高かった。11月26日の閉幕までの入場者数は約62万4500人と、同博物館が開催した特別展で過去最多となった。
プレスツアーの当日、参加者らは同博物館地下の講堂で、同博物館主任研究員の呉孟晋氏から、主要な展示物などについての解説を受けた後、上階の展示会場に移動し鑑賞を行った。
屏風絵、肖像画、仏像、茶器――。すべてが国宝の展示物に参加者らは「やはり、違う」と見入っていた。中でも、「縄文のビーナス」など3体の土偶を陳列したケースの前では、あまりにモダンな造形に「古代のものとは思えない」と驚きの声を上げていた。
国宝の土偶(スクリーン上の左から)「縄文のビーナス」「仮面の女神」「縄文の女神」を説明する呉孟晋氏(壇上左端、京都国立博物館講堂で