京都府、京都市などが主催し、関西プレスクラブなどが後援するシンポジウム「文化による地方創生――関西からの展望」が11月2日、大阪市北区の大阪市中央公会堂で開催され、約500人が参加した。
文化庁の京都移転は2016年夏に正式決定し、17年4月には先行組織として京都市内に文化庁地域文化創生本部が設置され、21年度中の本格移転を目指して準備が進められている。
シンポジウムは、文化庁の移転を京都だけでなく関西全体で受け止める気運を高めるために開かれた。パネリストは、関西学院大教授の奥野卓司氏、料理研究家の杉本節子氏、阪急阪神ホールディングス会長の角和夫氏、大阪天満宮文化研究所の高島幸次氏で、関西・大阪21世紀協会専務理事の佐々木洋三氏がコーディネート。新・文化庁の役割を従来の文化財保護や文化振興などにとどまらせず、文化を核にしたビジネスの拡大、経済発展につなげる方策などについて、論議を深めた。
関西プレスクラブは、文化庁の京都移転を支援するため、同シンポジウムの開催にあたって、主催者の京都市文化庁移転推進室などに企画段階から協力を行った。