「ゴールデンスポーツイヤーズ」はレガシー構築の絶好の機会

 関西プレスクラブの第271回定例昼食会が2月12日、大阪市北区のヒルトン大阪で開かれ、早稲田大学の間野義之教授が「ゴールデンスポーツイヤーズが関西にもたらすもの」をテーマに講演した。元ラグビー日本代表の大西将太郎氏と大阪車いすテニス協会会長の大前千代子さん、ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西組織委員会事務総長の木下博夫氏をゲストに招きトークセッションも行った。

ゴールデンスポーツイヤーズの意義を述べる間野義之教授の講演に参加者らは耳を傾けた

 間野氏は「昨年のラグビーワールドカップ、今年のオリンピック・パラリンピック、そして来年はWMGと、3大会が連続して同一開催国で行われるのは世界初。このゴールデンスポーツイヤーズは社会的課題を解決する絶好の機会だ。スポーツなので健康問題の解決につなげていくことが重要ではないかと思う」と述べ、次世代へと受け継がれる「レガシー(遺産)」をつくり上げることが使命であると強調した。
 世界的IT企業などが開発した技術がスポーツに活用され、日本では誰もが楽しめる「ゆるスポーツ」も考案されている。「eスポーツ」は世界に1億3千万人以上の人口を抱え、ボルダリングなど「アーバンスポーツ」も知名度を上げてきた。間野氏は「みんながアクティブであれば医療費など高齢化社会の問題を緩和できる」と述べ積極的な参加を期待。大会を通じた人材育成にも意欲を示した。
 
公演後のトークセッションでは、WMGの意義などについて話し合った。WMGの大会アンバサダーを務める大西氏は「ラグビーは一度好きになるとずっと好きな人が多い。何歳からでも始められる」と紹介。木下氏は「WMGの前回大会では障害者の競技は7種目だった。今回は障害者と健常者がいっしょにやるのは12競技、障害者だけでもやるのが13競技。重なっているものもあるが、たいへん前進した」と応じた。1980年のオランダ・アーヘンパラリンピックの金メダリスト(アーチェリー)でもある大前さんは「WMGは楽しみにしている。障害のある人に声を掛けてみようかと思う」と述べた。

トークセッションで発言する大前千代子さん(右)、大西将太郎さん(中央)、木下博夫さん(左)


 
今回のWMGは滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、福井、鳥取、岡山、徳島での広域開催となる。木下氏は「自治体がお互いに知恵を比べ、交流することでお互いの良さが出る」と指摘。大西氏は「ワンチームになって関西の魅力を発信していけたらいいと思う」と述べた。(種村 大基)