大阪工業大学プレスツアー 梅田キャンパスを130人が訪問

関西プレスクラブは2017227日、会員でもある常翔学園の大阪工業大学梅田キャンパス(大阪市北区茶屋町)を訪問するプレスツアーを行った。参加者はプレスツアーとしては過去最多の約130人となった。
 同キャンパスは、最新のロボット工学の研究開発と、民間企業との協力による実用化の拠点として4月、地上22階建ての「OIT梅田タワー」に開校。ツアーではまず、同大学工学部の本田幸夫教授(常翔学園ロボティクス&デザインセンター長)が、セミナー室に集まった参加者に、「ロボットと暮らす豊かな未来」をテーマにした講義を行った。本田教授は「超高齢化という最大の社会的課題を、日本はロボット工学を活用して元気な超高齢化に変えることができる」と述べるとともに、こうした変革(ライフイノベーション)は、「人流・物流の中心地である梅田だから産み出される」と、梅田にキャンパスを置く意義を強調した。一方で、「近い将来、メイドロボットと心中する若者が出てくるかもしれない」など、ロボット社会の影の部分にも言及した。
 この後、参加者は4グループに分かれ、フロア全面を使った研究・開発の場「ロボティクス&デザインセンター」(8階)、巨大な吹き抜け空間で学生らが自由に情報交換する場「ラーニングコモンズ」(6階)、約600人が収容できるホール(34階)などの施設や、学生による試作ロボットのデモンストレーションを見学した。
 21階のレストランで開いた懇親会は、堀田昇吾・企画委員長の挨拶と常翔学園の久禮哲郎理事長の乾杯で開宴し、同大学の教授や研究者も参加して、会員らと意見を交換した。

開発中の介護ロボットについて参加者に説明する
本田幸夫・大阪工業大学教授=中央=
(大阪工業大学梅田キャンパス・ロボティクス&デザインセンターで)