「医療現場と企業をつなぐ人材が不足している」 藤澤・神戸大学長が日本のロボット手術の課題を指摘


定例会の模様をYouTubeにアップしました。

279回 20211018
神戸大学学長 藤澤 正人ふじさわ まさと
「デジタル・ロボット技術が開く未来医療」

 関西プレスクラブは10月18日、神戸大学の藤沢正人学長をゲストに招き、定例会を開催した。
 学長に今年4月に就任した藤澤氏は、泌尿器科の医師で国産初の手術支援ロボット「ヒノトリ」の開発に携わり、昨年末には「ヒノトリ」を使って実際に世界初の手術も行ったことで知られる。
 講演で藤澤氏は「医療分野でのロボット市場はこれから一段と拡大し、より精密な手術が可能になる」と話し、今後は遠隔での手術支援や手術の自動化といった技術革新が進むと予測した。
 また藤澤氏は、日本企業が手術支援ロボットなど治療に関わる医療機器の開発で、欧米勢に大きく遅れている点を指摘。新しい医療機器の認可に対し、国の規制が厳しすぎるとする一方で、「医療現場と企業をつなぐ人材が不足していることが問題だ」と述べた。
 その上で、神戸大に医工連携の人材を育成する大学院の専攻課程や学部に新学科の設置を検討していることを明らかにした。(辻井 靖司)